佐藤 昌幸 氏
1974年生まれ。
株式会社あつみ農地保全組合取締役・統括管理部長
山形県温海町(現、鶴岡市)出身。山形県立庄内農業高校卒業。JA庄内たがわ営農指導員を経て現職。営農指導員時代に、「農地を守る仕組みを作ろう」と農家とJA に働きかけて、2012年4月に「あつみ農地保全組合設立準備委員会」を行政、JA、農家組織とともに設置し、同年6月から「実証事業」を実施、2014年8月にJA 出資型法人「株式会社あつみ農地保全組合」を設立。
2016年、営農指導員の優れた取り組みを表彰する第1回JA営農指導実践全国大会にて最優秀賞を受賞。株式会社あつみ農地保全組合は2017年に第9回耕作放棄地発生防止・解消活動表彰事業全国農業会議所会長賞を受賞。
小野 貴弘 氏
1983年生まれ。
合同会社わらっと代表社員
千葉県我孫子市出身。千葉大学理学部数学・情報数理学科を経て、同大学大学院園芸学研究科食料資源経済学コース(博士課程)入学。2009年4月に山形県庁に入庁し、置賜総合支庁、庄内総合支庁にて農業行政、農業技術普及に携わった後、2018年3月に山形県庁を退庁。在職中の2017年7月に粗飼料生産を主とする合同会社わらっとを立ち上げ、2018年4月に入社し現在に至る。
弁納 陣 氏
1992年生まれ。
合同会社わらっと耕畜連携担当マネージャー
山形県藤島町(現、鶴岡市)出身。山形県立庄内農業高校卒業。JA庄内たがわ営農指導員を経て現職。
- 1 ■稲WCSや飼料用米SGSをきっかけとしたつながり
- 2 ■業界として農業はかなり赤ちゃん
- 3 ■青色申告するかしないかを悩むとか、考えられない。労災入るか入らないか。入らない人が普通だとか、あり得ますか。そんな会社、入る人いますか?
- 4 ■農業青年クラブに行った最初の酒飲みの時に、彼らが遊戯王カードで遊んでいて驚きました
- 5 ■20年前、30年前は家の仕事レベルの農業のくせに元気だった
- 6 ■普及課では概ね真面目な若手ほど泣くんです。「仕事がない、やりたいのに」「僕はどうしたらいいいでしょうか」「私はどうしたらいいでしょうか」と泣くのです。酒を飲んで、楽しい酒飲み場で泣くんですよ。
- 7 ■自分の地区をどうしようかという思いで、仕事していた行政職員やJA職員って昔はけっこう多かった
- 8 ■どうしたらいいかわからないみたいなところをちゃんと積み重ねて、何とかしていくという人が減っている。
■稲WCSや飼料用米SGSをきっかけとしたつながり
――はじめに、3人の関係を教えてください。
小野:お互い前職からの付き合いですね。昌幸さんが農協、弁納君が農協で、私の前職の時に昌幸さんとは稲WCSの生産指導をきっかけに知り合いました。
佐藤:私は、(株)あつみ農地保全組合で、温海地域の耕作放棄地の再生と未然防止を行う法人を農協と農家で立ち上げていてを法人化前から農協職員と県職員という間柄で飼料用米や籾ソフトグレンサイレージやらで、小野社長にお世話になりながら、仕事をしていたという関係です。
小野:今は私ら(同)わらっとが、(株)あつみ農地保全組合の農地の一部で稲WCSを作っています。
佐藤:弁納君は……。
小野:弁納君は農協から。それこそ、さっき言っていたモミ米サイレージの仕事を一緒に回していて、私が県職員を辞めると言ったあと、けっこうすぐだったよね。俺のところに来たいと言って。
弁納:そうですよね。半年後ぐらいですか。
――佐藤さんと弁納さんは同僚?
弁納:同じ農協で。
佐藤:農協職員時代たまたま弁納君が就職した時に、配属先に俺がいたんです。
小野:先輩後輩という関係。
佐藤:はい。たまたま。
弁納:そうですね。
――具体的なつながりとしては、稲WCSや飼料用米SGSがきっかけですか?
小野:そうです。私自身がもともと、県職員の時、最初、米沢で畜産行政をしていたのですけども。
――試験場ではなく、行政?