1967年、静岡県生まれ。マーケティングアナリスト、流通アナリスト、コンビニジャーナリスト。株式会社やらまいかマーケティング 代表取締役。
株式会社ローソンにて店長・スーパーバイザー・バイヤーとして22年勤務。約730品の商品開発に携わる。ポーラ・オルビスグループ株式会社pdc勤務、TBCグループ株式会社で商品開発・コラボ企画・海外業務を歴任後、(株)やらまいかマーケティング代表取締役。サイバー大学客員講師。ケイダッシュステージ所属。
フジテレビ「Live News α」「ホンマでっか!?TV」でのコメンテーターほか、「東京スポーツ」の連載などで活躍中。
主著=森中航編集・渡辺広明著『コンビニの傘はなぜ大きくなったのか ―コンビニファンタジスタ 知れば話したくなる、あなたの知らないコンビニ活用術26―』(good.book、2017年)、渡辺広明著『コンビニが日本から消えたなら』(ベストセラーズ、2019年)
■直取引は増やしていくべき
――この「現代の農業観・農地観」という企画では、農家や農業関係者だけではなくて、普段、農業を考えたことのないような人にも農業観・農地観を伺いたいと考えています。農業を論ずるのは、どうしても農業をやっている人や関係のある人ばかりで……。私は、農業や農地というのはもっと広く多くの人が論じていいものだと思っているんですけど。
渡辺:普通の人は、農業や農地について普段考えることはないでしょうね。
――農業と聞いて思い浮かぶことはありますか?
渡辺:最近でいえば泥棒。メロンをたくさん盗まれた、豚をたくさん盗まれたなど。一時期、米や豚、果物を盗まれたとか話がありましたよね。豚や果物を盗んでどうするのかと思っていたら、さまざまな手段で売っていたようです。豚泥棒は、2020年10月にベトナム人の技能実習生が逮捕されていますが、一部日本の受け入れ先の待遇の悪さも犯罪に誘因している一因と言われています。
――もう少しイメージを広げるとどうでしょうか?
渡辺:結局、農業イコール高齢化なのです。一般の人には農地イコール耕作されていない荒地が結構あるというイメージではないでしょうか。
――農地は荒れているイメージ、高齢化のイメージがあるというのは、いつぐらいから思われていますか。きっかけなどはありますか?