農産物流通への新規参入者・峯岸祐高氏の農業観・農地観

峯岸 祐高 氏

1981年生まれ。
株式会社corot(https://corot.co.jp/)代表取締役。古民家付き農園corot、ファーマーズマーケットころいち、イタリア料理ナチュール、世田谷BOUGHなどを経営。祖父母が暮らしていた埼玉県所沢市山口地区の古民家や畑を、農や食を体験するゲストハウスとして事業化したことを発端として、現在に至る。2011年3月11日に農産物流通を開始し、現在では埼玉県、東京都の農家100件と取引して年間200品目を扱う。50人を超える従業員を雇用しながら、新たな農産物の流通ネットワークを構築している。

目次

 

■相続によって取り潰されそうになった古民家をきっかけに農業を始めた

――もともと、おじいさま、おばあさまが農業をされていて、そこを継いで事業をスタートされたそうですね。

峯岸:はい、相続した土地で宿泊、体験事業を営んでいます。

――ご両親は農業をされていなかったですか?

峯岸:していないです。うちの母のほうの祖父母で、母が3姉妹で、相続が起こったところで、やめてしまって、という感じです。

――そこで、おじいさま、おばあさまが住まわれていた古民家も取り潰すという話になったということですね。

峯岸:そうです。畑50aと森林と竹林と、古民家と宅地を、うちの母を含め3姉妹が相続したわけです。

――なるほど。

峯岸:ただ、どうするか、という話になったわけです。そして何とかできないかと思いました。

この記事は、小川真如による個人研究「現代の農業観・農地観」の成果です。